末摘花
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今回、今までいろいろな解説本を読んでも分からなかった、光源氏とその乳兄妹である大輔の命婦の関係がやっとしっくりきた。二人は肉体関係があったということなのね。
乳兄妹とは現代の兄妹みたいなもので異性として意識するような間柄ではないと考えていたのだが、そういうわけではないということか。乳兄弟については深い信頼関係のある主従とかかんとか書かれてあるが、乳兄妹については書いてあるのはあまりないというか見たことないので、乳兄弟に準ずるものだろうかと思ったものの、それにしては二人にはある種の、男と女の関係にある者同士の馴れ馴れしさがあるのが不思議だったのである。
というか、今まで乳兄妹=兄妹と思いこんでいたから、源氏が退出するときに大輔の命婦が「帝があなたのことをまじめな人だと信じておられるのがおかしくて」というようなことを言うところとか、それにたいし源氏が「それを言うなら君のやっていることの方がヤバいんじゃないの?」と返し、そう言われた大輔の命婦が真っ赤になるほど恥ずかしくなり何も言えなくなる…というあたりの描写がよく分からなかった。
男の浮き名は甲斐性だが、女のそれは…という意味なのか?と思っていたけれど、この時代はまだそういう観念は薄いはずだし…???あるいは強いていうなら源氏のことを少なからず思ってたから、好きな人に浮かれ女と思われるのは恥ずかしいから???と分からないまま、読み進んでいたのだ。
ただ、大輔の命婦が中学生ぐらいだとは思わなかった。まあ、30歳で中年、40歳で確か老人扱いされる時代の話ですから。
こうしてみると今までの解説本ないし訳本は、仕方ないかもしれないけれどつくづく説明不足の上に省きすぎ、さらに倫理規制がかかっていると思う。これ読んだ方がよほど生の源氏物語を味わえる。江川達也にはぜひとも、夢の浮き橋まで書き終えてほしいものである。
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