「だれが中国をつくったか 負け惜しみの歴史観」を読んで
![]() | だれが中国をつくったか 負け惜しみの歴史観 PHP研究所 岡田 英弘 このアイテムの詳細を見る |
豫【予】想以上に勉強に成つた本である。「歪められた歴史の滑稽、此處【処】に見たり!」と叩き斬るやうな調子の内容紹介だが、中身の方は割と控へめな姿勢で語つてゐる感じがする。
中華人民共和國が中華民國の存在を許せない理由・「正統」の理論
なんで彼處【処】まで執拗に反對【対】し續【続】けるのか不思議でしやうがなかつたが、臺灣【台湾】を認めてしまふと、中華人民共和國の正統性がなくなつてしまふとのこと。成程、さう云ふ價値觀【価値観】なのか。
中国文明の歴史観は「正統」の歴史観だ。「正統」の歴史観では、どの時代の「天下」(いまでいう中国)にも、天命を受けた「天子」(皇帝)がかならず一人いて、その天子だけが天下を統治する権利をもっている。(21頁)
時代が遡ると、
天子の位は「放伐」、すなわち追放や征伐によって奪い取られ、勝った方に天命が与えられ、負けたほうからは天命が取り去られる。これが本来の意味の「革命」で、「革」は「取り去る」という意味である。
それまでの「天子」が天によって「革命」され、新たに天命を受けた君主が「正統」の天子になる。(21〜22頁)
其の價値觀【価値観】が何を齎(もたら)したのかと言ふと、變【変】化を認めてはいけない事に成つた。其の價値觀【価値観】で書かれたのが、前漢の時代の司馬遷による「史記」である。此れが支那の歴史のテンプレートに成つたとのこと。分かるやうな、分からないやうな…。
天下の変化を記録すれば、その「正史」の対象の皇帝は「正統」の「天子」でなかったことになり、ひいては、その皇帝から天命を引き継いだはずの現皇帝、歴史家が仕えている皇帝も、「正統」の皇帝でないことを証明する結果になりかねない。(略)
中国的な歴史観の建前でいうと、天下に変化はありえない。実際には変化があっても、天下の歴史を記録したら、歴史にならない。(23頁)
然し、「正統」の理論が成立しない程の變【変】化は度々起こつた。統一されてゐた國が分裂すると、其れぞれの國が正統だと宣言する。また、漢族以外の種族が支那を統一した事もしよつちゆうである。だが、其れは「正統」の理論からすれば正しくない上に、屈辱的なことであつた。其處【処】で登場するのが「中華思想」である。
中華思想
自分達が「正統」の「中華」だ、「漢人」だといいだして、傷ついた自尊心をなぐさめ、新しく北方に興った遊牧帝国を、成り上がりの「夷狄」と蔑んで、せめてもの腹いせにしたのが、「中華思想」の起原になった。(28頁)
どんなに軍事力が強大でも、どんなに広大な地域を支配しても、「夷狄」は文化をもたない人間以下の存在で、「中華」だけがほんとうの人間だという、負け惜しみの「中華思想」が出てきた。(29から30頁)
また、日本は中国に攻め入って負けたのだから—じつは負けたのはアメリカにだけだけれども。それに戦争が終わったのは一九四五年で、人民共和国が建国されたのは一九四九年だが—偉大な中国の領袖に対して臣従の礼をとり、朝貢しなければならないのに、中国人に何の断りもなく日本がそのまま繁栄しているのは無礼である、と彼らには映る。これも「中華思想」のために中国人にはそのように見えるのであり、国際的な論理ではそうならないことを断っておかねばならない。(35頁)
讓歩や土下坐外交など、良くて先延ばしの效果しかないとつくづく感じる。讓歩して當【当】然で、日本が支那の屬國【属国】にでもなるまで讓歩を迫り續【続】ける事だらう。倭人の癖に支那を崇めないどころか、攻めて來た過去があるしね。しかも勝つちやつたのだから生意気も生意気、もう倍返しものだらうね。
其の上、男系に拘はり續【続】けて天皇も彼此125代目、朝が一度も變【変】はらない國は古今東西日本だけ☆とほざいてゐるしね(女系天皇に成ると朝が變【変】はるらしい。天皇がローマ法皇と竝【並】んで世界二大權威・皇帝とも稱【称】せられてゐるのは、さう云ふのも絡んでゐると思ふので、日本と云ふ國のためにも男系は維持し續【続】けて欲しいと思ふ)。
「靖國神社を參拜しては支那樣がお怒りです」と言ふ人達は其處【処】らへん分かつてゐて言つてゐるのか、其れとも分かつてゐて言つてゐるのか。日本も早く「普通」の國に成つて貰ひたいものである。反日賣國【売国】サヨクが餘【余】りに多すぎる。さう云ふ意味ではJJ氏の豫【予】言が切實【実】に當【当】たつて欲しい。犠牲なしで。
かうして支那史を振り返つてみると、支那も統一されてゐない時代の方が長い氣がする。近い内に分裂するのではないかと囁かれてゐるが、どうなるのだらうな。
また、どうして支那は東トルキスタンやチベットなど他の國を侵掠するのだらうと思つてゐたが、侵掠したりされたり分裂や統一を繰り返してきた昔からのノリのままなんだと思つた。「正統」の論理からすれば東トルキスタンやチベットは「支那」に含まれ、「分裂」を放置しては論理に反するし、侵掠される前に侵掠すれば侵掠されずに濟【済】むし。漢民族以外の民族が支配者に成ると云ふ可能性を、出來る限りなくすと云ふ理由もあるかもしれないと思つた。
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