それなりに良かった「恋華草紙〈上〉幕末恋華・新選組短編集」

恋華草紙〈上〉幕末恋華・新選組短編集

マイクロマガジン社
館山 緑

このアイテムの詳細を見る

好きキャラが揃い踏みになっていた下巻と比べると、いわゆる萌え要素が少ない分「キタ━━━━(*゚∀゚*)━━━━ッ!!」とまではいきませんが、面白かったです。ただ、ゲームの小説なので普段本を読まない人にも読みやすく…という事情もあるかもしれませんが、改行が多かったのが気になりました。改行詰めれば、3分の2にページが減らせるんじゃね?

表紙

さわやか青。

口絵

白っぽい洋装とシルクハット姿の金っぽい色の髪の美人な兄ちゃんは、誰だか分からず消去法で割り出した。梅さんか!永倉新八も3秒ぐらい考えてしまった。とはいえ、永倉と原田は必見です。実に新鮮ではないか。芹沢の陣羽織姿は近藤より似合わないな…なんて言ったら、鉄扇で殴られそうだが。山南と沖田は楚々とした着こなしである。らしい。

一番良かった話

芹沢鴨が暗殺される直前の話が印象的でした。鈴花との会話で初心を思い出すあたりから、力むことなく死を覚悟するあたりまでの下りは、お梅さんがいないことにはなっていますが、こういう芹沢さんがいる小説があってもよいのではないかと思いました。他の話にも当てはまることですが、鈴花が隊士としてちょこちょこ話に登場しているのは好感がもてます。
個人的にはこの芹沢とお梅との話が見たかったけれども、そうなると恋華ではなくなってしまいますからねぇ。

その他の話

島崎勝太だったころの近藤と幼い沖田との交流を絡めた、土方・近藤・沖田・芹沢が出てくる話があるが、恋華の近藤と島崎勝太という名前がどうにも結びつかない。

永倉と原田と鈴花の幽霊顛末記は、最後の一文が良かった。酔った原田も出てくるし(笑)。

山南と才谷の話は、ゲームを補完してくれる点では良かった。コーヒーの話が面白かった。後日、吉村昭のエッセイで幕末期のコーヒーと日本人についての描写を読み、なるほどと思う。

記入時刻
2005年11月11日12時58分22秒
カテゴリー
○幕末恋華新選組
コメント
0