Light of the Moon, Shadow of the Sun
まだ全てのEDは見ていないが、攻略日数ほぼ一日なんて脅威の短さ...。だが、それを補うこゆい内容であった。物語に大きな矛盾もモヤモヤさせる箇所もなく、システムは快適で、個性的な登場人物の描写は巧みで美味。物憂気で気怠気なオープニングソングは歌詞もメロディも声もお気に入りだし、ここまでデッサン力に優れたスチル絵師は初めてだ。公式を見たときはちょっとごつごつしていると思ったが、それも今は昔。
今までやった色んなゲームと違って、ヒロインが無気力・無知・鈍感・流されちゃうタイプなのがある意味新鮮。
どっちに転んでも籠の鳥ED
優等生だと思わせておいて実は意外と...と裏切らせておいて、さらに裏切るという人物。
真ENDの方を見た時は「王道エンドだが、どうも一抹の不安が漂っているのが否めないなぁ」と思ったが、BAD ENDを見て、少なくとも聡はそれもよし、むしろそれでということなんだろうと感じられた...これは果たしてハッピーエンドなのか...。それと気付かれないよう鳥を籠の中へ追いやって鍵を掛けるか、無理矢理籠の中に入れて鍵を掛けるか。それだけの違い。しかし、たった一通のメールがここまで人を狂わせることになるとは。
依存的で破壊衝動を隠し持つ聡は、自我がきちんと確立し、精神的に成熟した包容力のある女性を選んだ方が本当の意味で幸せになれただろうになぁと思いました。この主人公がそうなれるかはなんか微妙だ。ここまで不安定な子供を慣れた環境から引き離し、一人留学させる家庭環境も問題大あり。
聡父は主人公母が好きだったという設定だと思っていたら、主人公父が好きだった設定だったので驚いた。これまた斬新な...というか誰か突っ込めよ。
無理矢理籠の中に入れて鍵を掛けるEDの人に比べればあなたは遥かに天使な人ED
「悪魔」「別人」と評されていたが、そういう印象は受けなかった。むしろ壊れてしまった前者の方がその形容に相応しい。ここまでやるかというほど趣向がいろいろな話で楽しめたし、最後はほのぼのさせられた。子供の主人公にはこういう人の方がいいだろう。
「先生なんかならない」と宣言した赤瀬は、しかし案外姉御肌のいい先生になれそうな気がする。頑張れとエール。当て馬的な存在だったのがいま一つ。
純真と狂気は紙一重ED
意外にイイとは聞いていたが、確かに意外にイイ。
とりあえずBADから見たが、無理矢理籠の中に入れて鍵を掛けるEDと似た怖さが漂って怖い。BADを見てもう一つのEDを見ると、主人公は共犯者としてもう一つのEDを歩かさせる義務があると思った。本来日の下を歩くようにしか作られていない人間が、影の中を歩かざる得ない状態を強いられるとやはり歪みが生じ、実に悲劇的だ。
月だと思っていたら実は太陽でしたED
反対に太陽だと思っていた人が月だったが。絵を絡ませた描写はなかなか良かった。自分だって辛いはずなのに主人公の後押しをする先輩が泣かせるものがある。こういうことが出来る人なのに、たった一通のメールであそこまで壊れるとはね。
正直、この主人公になぜここまで...なのかピンと来ないものがある。一体彼に何が起こったのか…途中から純情一直線でハラハラする。冷静になれよと助言したくなった。ED後の主人公がDQN度をアップしていて、びっくりした。自分を引き取ってくれた義理の両親や周りの人間にもう少し配慮しろと言いたい。これでは反対されていても無理はないわ。とはいえ、実にこの子らしい言動だと言える。この部分の会話だけ聞いていると、3ヶ月後には別れてそうなDQNカップルみたい。
3人で仲良く?ED
堕ちっぶりが輝いていた。「そうだよ」で音楽が止まる演出が巧い。これは怖いな。主人公の鈍感・無知・無防備・他人転嫁ぶりが際立っていたルートで、よくぞ糾弾してくれたという感じ。とはいえ、主人公がこうなるのは自業自得だとしても、望みが一番叶ってほしくない形で叶ってしまった幼馴染みにとっては辛く遣り切れない結末だなあ...。主人公と遊佐の関係はこっちの方が自然。
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