蛇にピアス

 蛇にピアスを読んでみる。
 内容は過激といえば過激だが、新聞小説だってかなり具体的なことを書いている昨今ではありますからね。置いていかれるようなことはなかった。タトゥーだって、本を読んでその美しさに惹かれ、彫ってみようかと思ったこともないわけじゃないし(といっても、後処理の煩わしさと手間ひまの多さを知ってやめる程度だから、大した惹かれ方ではない)。

芥川賞だから未成年もたくさん読むのだろうが、こうなってくると未成年対象のポルノ規制の論議なんか、するだけ無駄という気がしてくる。同時に何がポルノで、何が芸術となのか、全然私には分からない。歴史を辿れば日本は性にアバウトな方だから、昔に戻りつつあるということか。海外へ紹介されたときは、R指定になるに違いない。教科書に載ったりするのかなぁ?

 蹴りたい背中と比べると、こちらの方が世界を確立しているという印象はあった。引き込ませるというか。もっとも、それはエログロだからかもしれないし、違うかもしれない。それは不明。ただ最後の方の、ヒロインの恋人が見つかったときの描写は勘弁してくれという感じ。こんなことはいやでも起こるであろう現実だけで充分だ。自分のキャラをここまで引き離せるのは、ある意味すごいな。
 最後が強引。もう1、2ページはあるのだとばかり。
 ただ、アマゾンのレヴュー(中島正敏)にはかなり違和感が…。そういう話だったんですか?

 「男は釣った魚に餌をやらないが、魚は餌をやらないと死ぬか逃げる」という独白には納得。全くその通り。

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記入時刻
2004年03月14日19時45分51秒
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